障害(スペシャルニーズ)歯科
障害(スペシャルニーズ)歯科

当院では、お身体の不自由なお子さまや、発達の特性、知的な発達の遅れ、自閉スペクトラム症、ADHD、ダウン症、また歯科治療に対して極端に強い恐怖心や過敏さを持っているお子さまを対象とした「障害(スペシャルニーズ)歯科」に力を入れています。
私たちは、どのような特性を持っているお子さまであっても、ぜひかかりつけ医を見つけて定期的に通院をしてほしいと考えています。「暴れてしまって治療ができない」「じっとしていられないから他の医院で断られてしまった」という理由で、通院を諦めてしまっている親御さまは少なくありません。当院では、お子さまの特性やペースに合わせた「オーダーメイドの歯科診療」を提供し、無理に押し進めることはいたしません。
診療の特徴として、まずはクリニックの環境やスタッフに慣れてもらう「トレーニング」を重視しています。また、視覚的なアプローチや、音・光への配慮など、感覚過敏を持つお子さまでもリラックスできる工夫を院内全体に散りばめています。おうちの方と二人三脚で、お子さまが笑顔で通える場所を目指します。
当院で行うスペシャルニーズ歯科治療は、一般的な「ただ削って詰める」治療とはアプローチの方法が異なります。お子さまの心と身体の安全を最優先に考えた、専門的なステップを踏んでいきます。
言葉だけの説明では理解が難しいお子さまのために、絵カードや写真、イラストを使った「視覚的なスケジュール表」を用意しています。「いすにすわる」「お口をあける」「お水でパシャパシャする」「おしまい(ご褒美)」といった一連の流れを事前に目で見て確認してもらうことで、次に何が起こるかの見通しが立ち、パニックや不安を減らす工夫をしています。
器具を見せる(Tell)、触らせる(Show)、実際に使ってみる(Do)という「TSD法」をベースに、さらに細かなステップ(スモールステップ)に分けて治療に慣れてもらいます。今日は診療台のボタンを押せたから100点、今日はお口にミラーを入れられたから200点と、小さな成功体験を積み重ね、お子さま自身が「これなら怖くない、できる!」と思えるまでじっくり待ちます。
当院のドクターおよび歯科衛生士は、障害者歯科や小児歯科の専門的なトレーニングを受けています。お子さまが急に動いてしまったときの安全なサポート方法や、特性に応じた適切な声かけのノウハウを熟知していますので、万が一大きな声を上げてしまったり、泣いてしまったりしても、周囲に気兼ねすることなく安心してお任せいただけます。
スペシャルニーズをお持ちのお子さまの親御さまからは、日々のケアや通院に関して、以下のような深いお悩みやご相談をよくいただきます。
スペシャルニーズをお持ちのお子さまに多く見られるお口の病気やトラブルと、当院だからこそできる強みを活かした専門的な治療法について解説します。
おうちでのセルフケアが難しいことから、むし歯が急激に進行し、多数の歯が一度にむし歯になってしまうケースが見られます。当院の強みは、このような場合でも安全性を高めて対処できる技術です。
お身体の不自由なお子さまや、多動の特性があるお子さまは、転倒などによって前歯を強くぶつけたり、唇や粘膜を切ってしまったりするトラブルが起こりやすい傾向があります。
迅速な受診体制
当院では小児口腔外科を専門とする院長が在籍しているため、歯が抜けてしまった、折れてしまった、血が止まらないといった緊急事態にも、初動を逃さずスピーディーに対応します。抜けた歯の再植や、粘膜の微細な縫合など、高度な処置も院内で対応可能です。
あごの筋肉の緊張が弱かったり、舌の動かし方に癖があったりすると、常にお口が開いたままの「口呼吸」になったり、正しく噛んで飲み込むことができなかったりします。
口腔機能発達不全症へのアプローチ
単に歯を診るだけでなく、お口の周りの筋肉を鍛える簡単なトレーニングや、正しい食べさせ方の指導、姿勢の保持に関するアドバイスなど、リハビリテーションの視点を取り入れた診療を行います。
毎日のお子さまのケア、本当にお疲れ様です。周囲に気を遣いながら、ハミガキひとつに一生懸命な思いをされている親御さまの苦労は、とても大きいものだと思います。「うちの子が迷惑をかけてしまうから」と、歯医者さんへの通院を一歩ためらってしまう気持ちも、よく分かります。
でも、当院では何も心配いりません。大きな声を出しても、診療室で泣いてしまっても、床に寝転がってしまっても、私たちはそれを「お子さまの大切な個性」として温かく受け止めます。スタッフは全員、子どもたちが大好きで、スペシャルニーズへの理解を深く持っています。
「今日は歯医者さんの椅子に座ってお話ができたね!」それだけでも、お子さまにとっては世界が変わるほどの大きな一歩であり、がんばりです。お父さま、お母さまが背負っているお口の悩みの荷物を、ぜひ私たちに半分預けてください。お子さまの笑顔の未来を、焦らず、比べず、一緒にゆっくりと育てていきましょう。
